キャプテン翼を娘に?

少し前にテレビで「あなたは何世代?」というテーマの番組をやっていた。10代の頃に観ていたアニメ、流行っていた音楽やファッションなどを街頭インタビュー形式で紹介されていたのだが、この時「私はキャプテン翼世代かな〜」なんて何気なく言ってみたところ、「それは違うと思う」と夫にツッコまれた。夫は同い年だがキャプテン翼は観たことないという。

はて、翼はいつ放送されていたんだろうとwiki先生に確認すると、1983年アニメ化とある。私まだ生まれてな〜い(笑)

というのはよくある事であーる。私が生まれ育ったのはポルトガル、しかもネットがまだ普及していなかった時代だったのだから、なかなか日本の作品は手に入らないのである。親戚や知り合いが録画して送ってくれた貴重なビデオテープを、擦り切れるほど何年も観たのだ。テープのケースに書かれた手書きの作品一覧表もよかった。で、その中に入っていたキャプテン翼は6歳上の兄向けのものである。他にはドラゴンボールドラえもんモーグリジャングル大帝レオ。……ふ、古いなぁw

話を戻すと、別のある土曜日、たまたまキャプテン翼をテレビで見かけた。そういえば知り合いから聞いた話だと数年前からリメイクされたようだった。懐かしさのあまり、翼くんが小学生だった初期の頃が観たくなり、プライムビデオで見つけたので何気なく娘と一緒に観ることに。はじめてのスポーツアニメ、娘の反応はどうかな?と、時々サッカーのルールや登場する人物の心理やらを説明しながらやってたら、まさかのどハマりで「続きが観たい!」とリクエストするほど気に入ったようで^^; 無料で観れるのは3話までなんだがなぁ、と思いつつポチッと有料チャンネルの登録に進んでしまいました(笑)現在、2人でチョコチョコ観ては楽しんでいます。

 

ちなみに我が家にインターネット環境ができたのは小学校高学年から中学生に差し掛かった頃だったと思う。初めてブラウザ画面で見た日本版ヤフーは今でも覚えている。じりじり、じりじり、ゆ〜っくりと表示されていくのであるw

娘に英語を教えたい!

娘が生まれた時、漠然とそのように考えていた。世の中にはたくさんの言語があること、ことばにはそれを話す人たちの生活や文化によって特徴があること、その違いがまた面白くて楽しいということ、世界にはいろいろな人と暮らしが入り混じり混沌としていることを知ってほしい。

一方で、母語になるであろう、日本語はないがしろにしたくなかった。周りが日本語だから勝手に覚えるだろう、というスタンスではなく、まずはこの子の頭の中にものを考える軸を作ってあげたいと思い、その軸はやはり「日本語」にすることにした。

基本的なやりとりは日本語で。英語、ポルトガル語はちょっとしたスパイスに。英語の童謡を流したり、両親がポルトガルから送ってくれた英語・ポルトガル語の絵本を読み聞かせたり。娘はそれをニコニコしながら、時にはリズムの良い英語に笑いながら聞いてくれた。

2歳ぐらいまでは(笑)

おしゃべり大好き、物語大好きな娘はこの時期、日本語以外の言語を拒絶するようになったのである。図書館で借りた「子どもに気軽に英語を!」といった英語教授法(?)で紹介されている映像を流すだけのもの、絵本を読み聞かせ続けるだけのものは残念ながら娘には不評だった。Youtubeにあるお気に入りの海外アニメは日本語版もあることを理解し、英語を流すとブーイング。絵本も英語で読もうものなら「日本語!」と翻訳をご所望。

 

嫌がるものを無理やりやらせるのはお互いに良くないし、かといってこのまま英語にネガティブな感情を持たせたままにしておきたくはない。

 

一旦、多言語教育は中断した。

英語タイムが復活できたのは、3歳半ごろだった。

映画「The Land Before Time」を娘に

映画、ドラマはNetflix、音楽はyoutubeamazon music専ら配信サービスに頼り切りになってしまっている今日このごろ。

DVD(今はブルーレイが主流か?)から離れて久しいが、このあいだ思わずポチッと購入してしまったのがこの映画。

リトルフット [DVD]

リトルフット [DVD]

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 原題”The Land Before Time”。邦題は『リトルフット』の模様。大昔の恐竜時代を舞台に、肉食恐竜に襲われて親を失ったブロントサウルスの「リトルフット」が、食べ物と仲間を求めて、母親から行き方を教わった「緑の谷」を探して旅に出る冒険物語だ。

1時間程度の映画が観られるようになった3歳半の娘にも観てもらいたいと思い、購入に踏み切った。後にシリーズ化された続編は動画配信サービスでも観れるが、この第1作目は見当たらなかったのである。アメリカで劇場公開したのは1989年、30年以上前の古い作品なので仕方がないといえば仕方がない。

私が観たのはポルトガルの地上波初放送、確か5~6歳ごろのはずなので1990年か1991年ごろだろうか。母が放送を楽しみにしていた様子がなぜか記憶に強く残っている。

 岩壁に大きく映る自分の影を、亡くなった母親と勘違いして駆け寄っていくリトルフットの姿と、バックで静かに流れる美しい音楽とが合わさり、そのシーンは何度観ても心が痛む。道中に出会う、可愛い赤ちゃん恐竜たちとの愉快なやりとりや、しつこく追いかけてくるティラノサウルスとのハラハラした場面などもあり、また映画を通して流れているオーケストラ音楽も素晴らしく、各場面を引き立ててくれる。私にとって思い出深いアニメ映画だ。

それにしても40年近く前の映像だけあってさすがに古くさい印象はぬぐえず、びっくりした(笑)。加えて、全体的にゆったりしたテンポで進むので、展開の早いアニメを見慣れている3歳児が飽きないか心配したが、意外にも終始真剣に見入っていて、翌日もDVDを手に取って「また観たい」とリクエストをいただいた。ティラノサウルスが登場すると、怖いのか慌ててテレビから距離を取るのがおかしい。

自分が好きだったものを子どもも気に入ってくれるのは嬉しいものである。いつもなら「もう時間がないから」と断りがちな時でも「ちょっとだけね」とつい見せてしまう私であった。

▲余談でちょっくら英語ネタをば…

今まで考えもしなかったタイトルの意味、ちょいと気になったので考えてみた。The Land Before Timeとはなんぞや?と。

時間が始まる前の世界(地球)の物語。時間というのは人間がそれを認識しているからこそ存在する概念であり、つまり「時間が始まる前」とはすなわち人類が生まれる前の時代のこと。

人類が生まれる遥か昔、地球を我が物顔で渡り歩いていた恐竜たちの世界を表現したおもしろいタイトルだなぁ、とママは思ったのでした。

日本語で観ている娘がこのおもしろさに気付いてくれる日は来るだろうか。英語を教えたい、いや、興味を持ってほしいと思いつつ英語を話す環境が全く整っていない…

既に英語への拒絶反応を見せ始めているし、ぐぬぬ、考えねば。

虹を歌う

2月から派遣社員として働いているが、職場の気に入っているところが2つある。

1つは休みに対して理解があるところ。2歳の娘がしょっちゅう熱を出すので、その度にやれ早退、やれ欠勤と、月の半分とまではいかなくても5日ぐらいは休まざるを得ない。その度に「大丈夫です。お大事に」と言ってくれるので感謝しかない。

もう1つが、仕事中に有線が流れているところだ。フレックス制を導入しているので社員の出勤時間はバラバラだが、基本的な始業時間になると音楽が始まる。曲目は週替わりぐらいで変わっており、クラシックやポップソングをジャズ風にアレンジしている。働きだしたばかりの頃は音楽が緊張をほぐしてくれた。今は始業時間に間に合ったかを「オフィスに入った時に音楽が流れているかどうか」で判断している。娘が登園を渋る時に悪戦苦闘していると、うっかり遅刻となるのである(笑)

今日は懐かしい音楽が流れてきた。

Red and yellow and pink and green

Purple and orange and blue

I can sing a rainbow, sing a rainbow

Sing a rainbow, too.

www.youtube.com

ブリティッシュスクールで習った「I can sing a rainbow」だ。これを私は「I can see a rainbow」と覚えていたが、singの方が詩的でいい。ちなみにこの歌について苦い記憶もある。学校での歌のレッスン中、クラスで同じ日本人の男の子と喋っていたのを先生に注意され「あんたら二人だけで歌いなさい」と叱られた思い出だ。元来が内気で人見知りの私、ピアノの伴奏にちっちゃ~な声で歌ったのであった(笑)

みかん

食事をしている時、電車に乗る時、ふとした時に死んだ飼い猫のことが頭に浮かぶ。この世を去って2ヶ月が経とうとしている。

傷口に塩を塗るつもりはないが、そんな時はもう少しその子がどんなだったか思い出してみる。当たり前だが、ほぼ飼い主である私しか知らないので、なんとなく自分が思い出してあげないとかわいそうな気がするのだ。

鏡に映る自分に向かって、また冷蔵庫に向かって前足を付けてカリカリと引っ掻く変な癖のある子だった。いつまでもいつまでも夢中になってカリカカリカリするのである。それを夜中にやられるとたまらないので、時々「うるさーい!!」と追いかけ回していた。

小さく丸めた紙を遠くに投げると追いかけ、手元まで戻しにくる犬のような一面もあった。

1歳過ぎの娘が昼寝していると、少し距離を置いて一緒に寝たりもした。娘が生まれて1年くらいの間は絶対に近づかなかったが(笑)

持病で調子が悪くなり、ご飯を食べなくなってからは夜眠る娘の布団にもぐり、ぴったりくっついて眠るようになった。真冬だったので子どもの体温が温かかったのかもしれない。

一切食事を口にしなくなって2週間経ったころ、ほぼ寝室で一日中寝ていたのが突然リビングにやってきてごはんをバクバクと食べ始めた。一度きりのことで、その二日後に虹の橋を渡った。

仕事を終えて、保育園まで娘を迎えに行って帰った平日だった。電気を付け、娘が観たがっているテレビを付け、手を洗って寝室に向かう。日課の「みかん生存チェック」である。布団をめくるといたが、既に息を引き取っていた。

よくドラマで死んだ人に向かって「あんた〜!」「パパ〜」などと叫んでいるのを観るが、そんなことするかね?と思っていたが。なんじゃい、気づけば自分も全く同じように亡骸に向かって猫の名前を何度も呼んでいたのである。

隣の部屋からは「さん、さん、産直〜、パルシステム♪」と最近娘が気に入っているCMが何回も鳴っている。ユーチューブめ、無限再生していやがる。

ふわふわで、やわらかくて、食い意地張ってたけど、娘に嫌なことをされても怒ることなくじっと我慢するような、他のオス猫2匹どもにも平等に優しくする、そんな猫だった。

 

今ごろ、先に旅立った兄猫のタメゴローと再会して話しているかもしれない。「あいつの娘を相手するの大変だったわよ」

アラビア語がおもしろい!

アラビア語を始めました

4月からアラビア語をかじっている。

 

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このちょっとふざけたタイトルと謎のキャラクターたちとウォーターボーイズの金子貴俊さんという不思議な雰囲気に惹かれ、思い付きで始めてみたが結構おもしろい!

「アラビーヤ・シャベリーヤ」は毎週、Eテレで放送されている30分番組で、モロッコの文化に触れながら簡単な会話表現が学べる。登場する人たちも魅力的だし、毎回トラブルに巻き込まれてあたふたする金子さんを見るのも楽しい(笑)。番組構成がとても良くて、覚えたい、話したい、という気持ちになるような工夫がされている。

アラビア語やモロッコには何の縁もゆかりもないが、だからこそ自分には丁度いいと思った。まったく未知の言語を学ぶという感覚を体験したかったからだ。

私は外国語を勉強したことがほとんどない。ほとんど、というのはどういう事かというと、物心ついたころから日本語、英語、ポルトガル語に触れていたので、この3つの言語の感覚は母語に近い。小学校高学年に習ったフランス語、大学で楽をしようと思って履修したスペイン語は、文法も語彙もポルトガル語/英語に似ているのでなんとなく理解できてしまうのだ。

少し前までゆるゆるポルトガル語教室をしていたが(都合により今はお休み中)、授業の進度や紹介する語彙・表現のボリュームが生徒に合っているのかどうか分からず、いつもモヤモヤしていた。

ゼロからの外国語って、1回でどのくらい呑み込めるものなんだろう?次のレッスンまでにどのくらい覚えていられるんだろう?

実際に自分がやってみて出た結論は「90%は忘れる」である。なんなら何も覚えていない(笑)※予習・復習をしない状態での話


~こんな感じで取り組んでいる~

放送時間が真夜中か早朝なので、録画をして時間がある時に観ている。1週間のうちに2~3回流すと、なんとなく頭に残るようだ。

・1回目はなんとなく聞いて終わる。内容の方に集中してしまい、肝心のことばがあまり入ってこない。つまり、1回目は「耳を慣らす」回。

 ・2回目は、既に内容を知っているので表現や発音に集中できる。もう一度聞いて「あ、そうそう、こんなこと言ってたね」と思い出す回。セリフを聞いてから何度か繰り返す。

 ・3回目はほとんど映像を観ていない。料理か何かしながら耳で聞く。セリフも大体覚えているので一緒に口にする。

 

1回で紹介されるメインの表現は2つぐらい。それに関連する表現があと2~3個。単語は多くても5~6個。すべては覚えられないが、大体次の回で、前回覚えた表現や単語が出てくる工夫がされているので、数週間でなんとなく定着してくる。

番組そのものも純粋に楽しめているが、今まで外国語学習をしてこなかった自分にとっては大変参考になっている。

そして、新しいことに挑戦すると日々の生活がちょっと楽しくなると感じている(^o^)

 

化粧水泥棒事件

ところで、第5課ではモロッコの市場で「モノの使い方をたずねる表現」を学ぶのだが、そこで出てきた「泥パック」や「バラの化粧水」について、ちょっとしたおかしな思い出話がある。

中学生時代、まだポルトガルに住んでいたころの話だ。日本語補習校の友達が家族旅行でモロッコに行き、お土産にローズウォーターと泥パックをくれた。化粧品に興味を持ち始めていた遅い思春期の私は、異国の空気をまとったこの素敵なお土産に大興奮。母も興味津々だったようで。

夜、私がベッドに入り、部屋の電気を消して間もなく、ドアが静かに開いた。まだしっかり意識のある私、忍び寄る怪しい影をじっと見ていると、影はそ~っと衣装棚の上に置いていたローズウォーターを手に取っているではないか。忍び足で去っていこうとする母の後ろ姿に、私はぼそっと「化粧水泥棒…」と言い放ったのであった。

この時の母の挙動不審な歩き方と見つかった時の「てへぺろ」感は楽しい思い出である。

【エッセイ】真夜中のねこ

真夜中にふいに目が覚めた。と思ったが、遠くから猫の鳴き声が聞こえる。ぼんやりした意識が少しずつはっきりしてくると、飼い猫のみかんの声であることに気が付く。起こされたのだ。 続きを読む